第19回日本国際漫画賞「奨励賞」受賞作品
第16回ゴールデン・コミック・アワード「金漫大賞」受賞作品
ドイツ語版 出版決定
ぬくもりを求めた代償は、あまりにも大きかった―― 薬物に翻弄される二人の少年。葛藤の果てにある友情の救済とは。
【徹底した取材 × 専門家監修】 ゴールデン・コミック・アワード漫画家狼七(Langchi)が、現代の深刻な社会問題に切り込む! 青春の闇の先に、私たちを待つ光はあるのだろうか。
「戻りたい。すべてを変えられる、あの日に――」
一曲の歌が、性格も境遇も正反対な二人の少年を引き合わせた。 やり場のない哀しみを抱えた青春の中で、寄り添い合う二人。しかし、ドラッグの誘惑が忍び寄り、彼らの生活は次第にコントロールを失っていく……。
ゴールデン・コミック・アワード漫画家狼七(Langchi)が、心理学や法学など薬物乱用防止の最前線に立つ専門家の協力を得て描き出す、孤独な魂の叫び。現代の青少年を取り巻く過酷な現実に光を当て、微かな希望を見出す物語。
母子家庭で育った、威勢が良く少し要領のいい少年。勉強嫌いで学校のトラブルメーカー。自立を望み、早く稼ごうとアルバイトに励むが、薬物の「運び屋」として簡単に金が手に入る味を覚え、祖母を養いたいという純粋な思いは次第に歪んでいく。中毒によって変わり果てた母の姿を目の当たりにし、かつて自分が信じたものを激しく嫌悪し始める。
中産階級の家庭育ち。父は中国に単身赴任中。幼い頃に母の不倫を目撃し、母を庇うために父へ嘘をつき続けている罪悪感に苛まれている。「自分の人生は嘘で塗り固められている」と感じており、金だけを与えて向き合わない両親のもとで深い孤独を抱えている。
自分に寄り添ってくれた宥杰に心を開き、その絆を守るためなら何でもしようと決意するが、それが彼を誤った道へと導いてしまう。