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ハリネズミ 愛の荒野を通り抜け (刺蝟:走過愛的蠻荒)

漫画 GGDOG/ 原作 文国士(ウェン・グオスー)
原動力文化
問題児とは、問題に絡め取られた子供のこと。
異常な家庭に生まれ、普通な日常を送ることができなくなった子供を、現代の社会ネットワークで本当に受け止められるのか?
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あらすじ

社会からこぼれ落ち、ハリネズミのようになった子供たち。過去の経歴がある以上、変わろうと努力しても理解してもらえないのか?

児童養護施設に預けられている子供たちの多くは、壊れた大人のせいで心に傷を負い、裁判所や役所の社会福祉課の手配によって、この場所に連れられてくる……。

無口だが繊細な内面を持つアービンは間もなく施設を卒業する。将来に不安を抱えながらも、新たな生活の始まりを静かに待ち受けている。

そんなとき、別の少年のウサギのキーホルダーが突然なくなり、疑いをかけられる。学校の悪意、同級生の邪推。過去の経歴から一度レッテルを貼られると、変わろうと努力しても理解してもらえない。アービンはどうすればいいのか?異常な家庭に生まれ、普通な日常を送ることができなくなった子供を、現代の社会ネットワークで本当に受け止められるのか?

本作は著名作家、文国士(ウェン・グオスー)の『走過愛的蛮荒』(愛の荒野を通り抜け)のリメイク作品。仏アングレームに滞在する異色の漫画家GGDOG(ジージードッグ)が児童養護施設で綿密な取材を重ね、冷静なスタイルで子供たちのストーリーを再解釈する。

登場人物

  • 楊文彬(アービン)

    楊文彬(アービン)

    間もなく児童養護施設を卒業する少年。将来に不安を抱えている。見た目は冷たいが、心は素直。趣味はラジオを聞くことと手紙を書くこと。

  • 阿宝(アーバオ)

    阿宝(アーバオ)

    手首にリストカットの跡がある少年。母親にもらったウサギのキーホルダーを大切にしている。

  • 文国士(グオグオ

    文国士(グオグオ

    養護施設の教員。子供たちのことを気にかけている。アービンをドライブに連れていくのが好き。

  •  阿超(アーチャオ

    阿超(アーチャオ

    養護施設の教員。交代で子供たちの面倒を見ている。子供たちとの関わり方を勉強中。

作者

漫画 GGDOG/ 原作 文国士(ウェン・グオスー)

漫画 GGDOG(ジージードッグ)

@ggdog.tw
台北在住の絵が好きな犬。漫画家、イラストレーターでもあり、作品のスタイルは漫画の影響を受けてきた。
蓋亜(ガイア)文化の『島嶼狂想曲:聴台湾在唱歌(アイランド ラプソディー)』など、多数の独立した刊行物や漫画コレクション集に作品を掲載している。
現在は仏アングレームに滞在しながら、漫画で滞在経験を記録している。


原作 文国士(ウェン・グオスー)

子供支援団体「蜕変方成事(チェンジ・フォーミュラ)」の創設者。
児童養護施設「陳綢児少家園」の生活補導員。
公益教育プログラム「ティーチ・フォー・台湾(TFT)」のメンバー。
輔仁大学英文学科、台北大学犯罪学研究所修士コースを修了。実践大学カウンセリング所(休学中)
統合失調症の両親のもとに生まれる。第2回TFTプログラムに参加、児童養護施設の子供たちを支援。「子供が健全に育つには、運と周りからの支援が必要」がモットー。

© GGDOG/KuoKuo/Dyna Books