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地獄条例 (陰間條例)

Salah-D
FRONTIER ANIME CO., LTD.
2021年TAICCAテキストメディアミックス候補作品
第11回金漫賞メディアミックス応用賞ノミネート
2021、22年TAICCA TCCF参加作品
名だたる地獄の獄卒の七爺、八爺を現代の角度から再解釈。彼らの日常的勤務態度や仄暗い地獄の伝説を作品化
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あらすじ

この世に人がおり、あの世に地獄あり。現代台湾において、お寺にはお香とWi-Fiの電波が共存している。人々の信仰は時代に応じて変化する。あるときはデジタル化された偶像を拝み、またあるときは出所不明の神仏を尊崇する。こうした世界で歓迎されないのは、冥界からその死を告げ、死後の世界へ導く存在だ。

生前は義兄弟の契りを立てた范無赦と謝必安は、死後の世界でも絡まり合う。この二つの魂は城隍に鎮められ、人をあの世へ導く「七爺八爺」となる。この世とあの世を超えるその時発生した予想外の出来事は、生と死の規範を破り、また百年前に范と謝が遂げられなかった想いへとつながっていく。いわゆる地獄への使者も、単に人をあの世へと導くのではなく、罪のない人々が不当に扱われ、神々が何もしないとき、立ち上がり、生と死を見抜き、神のため正義を貫く者もいる。困惑する死者、熱血の使者、生と死を弄ぶ悪霊たち。台湾で信仰が吹き荒れるそのとき、人々は本当に何を信じるのだろうか

登場人物

  • 七爺

    七爺

    死者を地獄へと連れていく責務を負う。Sっ気があり、毒蛇と会話し、人を弄ぶ。本名は謝必安。キャラクターは、台湾の伝統的信仰対象である「七爺八爺(謝范將軍)」から着想を得たもの。

  • 八爺

    八爺

    七爺の相棒。本名は范無赦。おなじく「七爺八爺(謝范將軍)」から。

  • 城隍姉貴

    城隍姉貴

    あの世を取り仕切る姉御

作者

Salah-D

現在日本在住、行政院新聞局ストーリー賞優勝。代表作に『陰間條例』、『魔法戰騎』など。2012、2015年「台中動‧漫‧力」ではメインビジュアルのデザインを担当し、好評を博す。文瀾科技の長編アニメ作品『夢見』のコミカライズを担当、新潮社の第14回マンガ大賞奨励賞、審査員特別賞を受賞。
© 陰間條例/Salah-D/開拓動漫