この世に人がおり、あの世に地獄あり。現代台湾において、お寺にはお香とWi-Fiの電波が共存している。人々の信仰は時代に応じて変化する。あるときはデジタル化された偶像を拝み、またあるときは出所不明の神仏を尊崇する。こうした世界で歓迎されないのは、冥界からその死を告げ、死後の世界へ導く存在だ。
生前は義兄弟の契りを立てた范無赦と謝必安は、死後の世界でも絡まり合う。この二つの魂は城隍に鎮められ、人をあの世へ導く「七爺八爺」となる。この世とあの世を超えるその時発生した予想外の出来事は、生と死の規範を破り、また百年前に范と謝が遂げられなかった想いへとつながっていく。いわゆる地獄への使者も、単に人をあの世へと導くのではなく、罪のない人々が不当に扱われ、神々が何もしないとき、立ち上がり、生と死を見抜き、神のため正義を貫く者もいる。困惑する死者、熱血の使者、生と死を弄ぶ悪霊たち。台湾で信仰が吹き荒れるそのとき、人々は本当に何を信じるのだろうか
死者を地獄へと連れていく責務を負う。Sっ気があり、毒蛇と会話し、人を弄ぶ。本名は謝必安。キャラクターは、台湾の伝統的信仰対象である「七爺八爺(謝范將軍)」から着想を得たもの。
七爺の相棒。本名は范無赦。おなじく「七爺八爺(謝范將軍)」から。
あの世を取り仕切る姉御