人気作家でありながら性的指向が原因で家から追い出された禹宏、息子の結婚を阻止すべく自らの死を偽装して「最期の願い」をした母、仕事が忙しく家族のことに関心を持たない父、離婚の事実を家族に言い出せない姉の禹潔、この陳家を中心として物語が進む。
偽装した死から初七日(頭七)の時期、夜食を食べに棺桶を出た母は息子に発見され、姉の離婚した夫が訪ねてきたところ、混乱の中冷蔵庫には違う人がいて、母は初七日に幽霊として化けて出たふりをして息子を説得しようとするが、息子は酔っ払って母の上に吐き散らかす……。一連の愉快な事件が次々と発生する中で、母は息子を理解するきっかけを得る。
初七日を過ぎた後、母が「生前」行きたかった旅行を全うすべく、禹宏と彼氏は島へと降り立つ。その旅行で彼との親密な様子を現地のYoutuberに撮影されたことで、人気作家禹宏の性的指向や母の偽装死の事実が明るみに。息子のため、母はネットユーザーの質問に答えるライブを決行する…。「従順だが不幸な息子になるべきか、従順でないが幸福な息子 」になるべきか。母を嫌いになりたくない……」。
家族は分かり合えるのだろうか? 惨めな姉とゲイの弟は、母の願いを叶え、自分たちの幸せをつかむことができるのだろうか。ハチャメチャで不条理な面白いホームコメディ!
葬儀屋にて勤務。感情を重んじ、人にやさしく、他人の期待を受け自分の思いを犠牲にしがち。母にマザコン志偉との結婚を期待されている。
禹潔の弟。衝動的で正義感が強い。学生時代、彼氏とキスしているところを母に見つかり、家出。ネットで人気の作家となり、彼氏の宇辰との結婚を準備中。
伝統的な強い母親で、頑固で衝動的。 かつて禹宏の作家になるという夢を応援し、夫と喧嘩したこともあったが、禹宏の性的指向を受け入れられず、禹宏を家出に追い込む。同性婚合法化は自らの死を偽装してまで禹宏と宇辰の結婚を阻止しようと試みる。