想像力豊かな漫画家PETER MANNがジェットコースターのような人生の浮き沈みを描いた作品。
「音楽は生活必需品」という言葉がある。1つの曲がある時代を象徴したり、ある歌手の代表作となったりする。音楽は過去の恋愛を思い出させてくれたり、後悔の念を解きほぐしてくれたりもする。音楽は私たちの日常に溢れ、私たちの各瞬間、喜怒哀楽にそれぞれのテーマソングがある。
PETER MANNが独特のユーモアセンスで描く本作では、漫画なのに音楽が聞こえてくるファンタジーと、登場人物の日常的な感情のリアリズムが融合する。
原題の「芭楽歌」は本来、ポピュラーで庶民的な抒情歌であるバラードのこと。本作に収録されている4つの短編は、それぞれのテーマソングを背景に、PETER MANNの繊細かつ大胆なタッチと不思議なストーリー展開で現実とファンタジー、視覚と聴覚の間を行き来し、人間の心の奥底にある琴線を描き出す。
✦『ウソ』01 -〈A Song For You〉
10年間ずっと同じ曲を流し続けている喫茶店。オーナーの心の奥底にある思い出が、1人の雑誌編集者により掘り起こされる……。
✦『距離』02 -〈Office Love〉
偶然始まったオフィス恋愛、偶然見つかった浮気の証拠、偶然耳にしたあの曲──そして偶然思い出した君。
✦『責任』03 -〈Dream ♡ Baby〉
悪夢から始まる癒し系の甘い物語。
✦『必要』04 -〈Bala Song 〉
幸せになるために、比べる必要も、レッテルを貼ってもらう必要もない。
【本書の特徴】
✦台湾の漫画家PETER MANN、日本のミュージシャン夏目知幸（Summer Eye）、台湾の4人組バンドDSPSボーカルのエイミー（Ami Tseng/曾稔文）のコラボ作品！
✦4つの短編と4つの楽曲を収録！
✦本書のQRコードから収録曲が聞ける！
既婚者。10年以上前のオープン以来、毎日同じ曲を流している喫茶店のオーナー。その曲には何か秘密が隠されているらしい。
バラー雑誌の編集者。何としても取材しようとする行動力の持ち主。とある喫茶店で流れる曲の秘密を探るため、オーナーに猛烈アタックする。
オーナーが高校時代に出会ったフレンドリーな少女。オーナーのイヤホンを片方借りて一緒に音楽を聞いていた。
