チャカミンサ王国では1000年にわたって水蛇伝説が語り継がれてきた。この地に災いをもたらしていた水蛇トラナの怒りを鎮めるため、巫者の言葉に従って人間の心臓を捧げる祭祀を始めたところ、トラナは100年前に侵攻してきた外敵を打ち払い、国の平和を守ったという伝説だ。トラナは王国の守護神と崇められ、水蛇信仰は代々継承されてきた。
だが、新王に即位したマレンセルは水蛇信仰を蔑視し、廃止を訴える。この王にはある噂が立っていた。王と目を合わせると心を惑わされるというもので、新王は「悪霊」のような存在と見られていた。そんな中、水蛇信仰に敬虔な若い司祭がトラナを侮辱する王に突っかかり、その弾みで王は足を滑らせて祭壇の崖から落ちてしまう。
王の味方である司祭長が司祭を刺し殺そうとした瞬間、大量の水しぶきとともに、巨大な蛇の体と少女の顔を持つ水蛇の神トラナが王を抱えて現れる。王は図らずも自らが生け贄となり、数百年ぶりにトラナを呼び起こしてしまったのだ。水蛇信仰を嫌う王によるトラナ召喚で、チャカミンサ王国の神話は書き換えられることになる!
聖妃カーティアの息子。母親の美貌を受け継ぐ。水蛇信仰を蔑視し、トラナの存在を否定する。悪霊だという噂がささやかれている。
巨大な蛇の体と少女の顔を持つ。風雨を呼び、天地を滅ぼす強大な力を有するとされる。長きにわたり海底で眠っていたが、新王マレンセルによって呼び覚まされる。