1年以内に2人の親族が亡くなった場合、もう1人の死者が出るという言い伝えから、3人目の死(三喪)を防ぐためにワラ人形を使った儀式を行っている豊和村。イエンユは行方不明の姉を探すため、ワラ人形で有名な観光地でもあるこの村にやってきた。
どの家にも三喪防止のための赤い棺「紅棺材」があり、ワラ人形の置き場所もたびたび変わる。そして夜10時以降は外出禁止というルール。イエンユの調査により、豊和村の隠された秘密が次第に明らかになる。この村に入ったら、もう逃げられないのだ。村人は挙動不審となり、豊和村はワラ人形が刀を手に襲ってくる恐怖の狩猟場に一変する。
醉琉璃の小説『幽声夜語』をベースに漫画家の爛貨習作が暗くも繊細なタッチで描く『ワラ人形の村』。中華社会の伝統習俗を盛り込んだ本作は読者を不気味でスリリングなワラ人形の世界に誘う。
18~20歳くらいの長身、ショートヘアの女性。クールで勇敢な性格。学費稼ぎのためのモデル撮影という名目で、カメラマン兼ドライバー兼ボディーガードのアービャオと豊和村へ行方不明になった仲良しの姉を探しに行く。
コスプレ撮影にこだわりのあるカメラマン。遠出の時も高級なゲーム用ノートパソコンを持ち歩き、暇な時は部屋に閉じこもって好きなゲームや写真修正をしている。インターネット上でのモデル募集で知り合ったイエンユの姉探しを手伝うために豊和村へ行く。
豊和村に住む遺体修復師。いわくありげな暗い表情を見せる。村長との理念の違いからトラブルを引き起こす。