誰でも自分だけの青春の形を持っている。
高校生の阿書と王子謙は小さい頃の鮮烈な出会いでつながっている。それぞれ決して恵まれたとは言えない生い立ちや家庭環境に向き合い、悩み、一歩踏み出す。それを繰り返しながら自分たちの生き方を探し、お互いを支えながら青春の日々を過ごしていく。
高校二年生の路書凡は家庭の事情で早くから自立を迫られ、自分の将来への不安と孤独を感じていた。幸い彼には正反対の性格であるクラスメートで幼馴染の王子謙が、寂しい時はいつもそばにいてくれた。
傷つきながらも助け合いながら前に進んでゆく青春の姿がどのような結末を迎えるのだろう...
複雑な家庭で育ったため、早々に家を出てバイトしながら一人暮らしをしている。観察力が鋭く、他人の気持ちに敏感なため、人と仲良くするのが苦手。幼い頃、公園で知り合った王子謙が唯一の友達。
クラスの人気者。楽天的で活発に見えるが、重い病気を患った父親から長年、家庭内暴力を受けているのを隠している。暴力を受けながらも、父親の苦しみを心配し、自分の苦しみを押し殺して父親に付き添っている。自分には父親を裏切り、一人だけ楽しむ資格はないと思っている。
