SHARE
0

プライスレスな絵画 (無價之畫:巴黎的追光少年)

HOM
蓋亜文化
漫画家HOMによるフルカラーの台湾伝記!専門家による監修を経て洋画家の大家.楊三郎の画家への道を描いた。真実と虚構を織り交ぜ、歴史や娯楽の要素も盛り込んだ作品。昭和時代の台湾美術の華やかさも再現!
試し読み

あらすじ

台湾美術が華やかに陽の光を浴び始めた昭和の時代に、台湾の洋画家の大家である楊佐三郎は少年時代を過ごした。台北の大稻埕の街角にある珈琲店から身を起こし、画家になる夢を持つ少年は自分の能力に自信を持っていたが、第五回台湾展覧会で落選してしまう。兄からのアドバイスに目を覚まし、楊佐三郎はフランスで自分の絵画の価値を確かめようと決心する。

芸術の都、パリ。楊佐三郎は異なる視野を広げる。「ここでは、人々は思いきり芸術を楽しんでいる」。台湾では感じた事のない開放的な雰囲気の中、文化と美に対して知識と理解を急激に深めていく。漫画家HOMは、物語を通して、少年の楊佐三郎が挫折の中、どのようにパリで学ぶことにし、台湾の洋画家の大家となっていったかを描いた。芸術を探求する旅もロマンチックに展開される。

本作は真実と虚構を融合し、漫画というツールで台湾の代表的な洋画家である楊三郎を異なった視点から描い、楊三郎の生命を表現した。より多くの人に台湾美術史における重要な画家を知ってもらう機会になるだろう。

登場人物

  • 楊佐三郎

    楊佐三郎

    画家になる夢を持った少年が、第五回台湾展覧会で落選してしまう。兄が現実を直視するよう警告した一言をきっかけに、自分の絵画の価値を試してみたいと遠くフランスへ旅立って、美と文化への理解に衝撃を受け、油絵の大家となっていく。

作者

HOM

文化大学美術系卒業。メディアとゲーム業界を経て現在に至る。じっとしていることが苦手で、バスケと太陽の光を浴びるのが好き。大都市に生きる市井の人物を創作テーマとすることが多い。どの人にも生活、夢がある。現実の読者もこの物語の片隅に自分自身の姿を見つけられるかもしれない。

受賞歴
2011年『追尋者』金漫賞最優秀潜在力賞優勝
2015年『生日禮物』comico第一回原創漫画大賞の金賞と人気賞
2016年『大城小事1、2』金漫賞青年漫画賞入選
2017年『大城小事3』金漫賞青年漫画賞入選
2012年金漫賞潜在力賞入選
2018年『魔幻時刻―THE ACTOR 1』金漫賞青年漫画賞入選
2019年『魔幻時刻-THE ACTOR 2』金漫賞青年漫画賞受賞
2020年『大城小事4、5』金漫賞年度漫画賞受賞

©無價之畫:巴黎的追光少年/HOM/蓋亞文化