布農族の部落で愛心有機基金会のメンバーが地方創生プロジェクトを執り行うことになった。在来種の田畑を保存するため、様々な品種の作物を栽培したり、伝統的家屋を建てて文化の再現を試みる。デザイナーによるブランド運営、生態研究者による現地の生態系の記録や分析、青年料理人の創作料理、漫画家の絵画教室により老人たちが過去を思い出したりし、台北から来た熱意溢れるチームは地方創生プロジェクトで散見される問題が自分たちの時には再燃しないよう願っていた。それは、自分たちがいなくなったあと、何も残らず、商品は売れるが、部落には何の助けにもならなかったことがよく起きるからだ。
だが、メンバーが骨折り損になったり、部落の複雑な人間関係がネックで頓挫したり。また、参加者それぞれ思惑が異なる。愛があれば、それでいいのだろうか?食事やダンスといった部落の生活を交え、地方創生チームの盲点や部落の軋轢を誠実に描く
日常の些細に見える出来事をどうやって大きな変革のパワーへと変えていくか。自分自身の経験をもとに、Adoor Yeh は臨場感あふれる視点から率直に、だが穏やかに地方創生プロジェクトの盲点を描き出した。
本編の主役。縁あって花蓮の部落を訪れた。ちょっと抜けている。地元の文化に興味津々。
基金会のプロジェクト責任者。部落に根を張って生活している。情熱と理想に満ちている。
消費者の好みを熟知しているブランドデザイナー。実務能力が高い。酒を飲むと本性が現れる。
博学多聞の殿堂クラスの学者。電光石火のように姿を現す。メモ魔。
部落にUターンした青年。オーガニック事業に率先して参加する冒険家。ビジネスセンスが高い。
個性豊かなお年寄り三人組。自分の菜園で育てた作物が自慢。部落の活性化のため力を尽くしている。