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父親への練習曲 (老爸練習曲)

小莊 Sean Chuang
Dala Publishing Company
第十回金漫賞入選
新米パパが新生児へどう触れ合う?父親として何をするべきか分からず焦る新米パパが、子供と生活を共にする時間を通して驚きと喜び、理解を描いた。
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あらすじ

「男性は父親になってやっと、父親とは何かを学び始める」とはよく言われることだ。私達は幼い頃、子供であることを学んだことはなかった。幼獣時代は好き勝手に動き回るので、父親の存在は忘れがちだ。自分が子供をもって初めて、かつて父親が何気なく自分に語っていた言葉を、自分が口にしていることに気が付く。気付かぬうちに、父親の影響が自分という生命に入り込んでいたことに驚くのだ。世界は変化し続けている。当時、父親が子供に与えようとした道が、今もこの時代に合っているとは限らない。私達はただ自分の知恵と経験をもとに、新たな生存の道を模索するしかないのだ。

小荘は「当時、父親は何を考えていたんだろう?何か焦るようなことはあったんだろうか?おむつ姿の赤ん坊を見てどんな気持ちだったのか?自分に子供ができて忙しくて休む暇もなくなった時、突然、当時の父親に対して興味が湧いてきたのだ。子供の成長を見守るのは、自分という人間をもう一度、生き直すようだ。父親になって初めて当時の自分の父の大変さを体験したのだ。だが、この二つの世代はお互いを理解するのに、長い時を経てしまう。そこで、自分が父親になった過程を記録に残そうと思った。この本に書いたことは、悩み戸惑っている未来の子供への贈物だ。

登場人物

  • 父親

    父親

    新米の父親。仕事と育児の間で、父親としてのステップをひとつずつ模索し学んでいる。難題や困難にも遭遇する。

作者

小莊 Sean Chuang

本名、荘永新。1968年生まれ。台湾・台北復興商工美術工芸科卒業。

台湾の著名なCMディレクター。二十年以上にわたり五百本以上のCM作品を制作。時報広告賞やタイムズアジア・パシフィック広告賞を多数受賞。その活躍は中国、シンガポール、日本など幅広い。左手で撮影を行い、右手で漫画を描く日々を送る。

漫画作品
1997年『広告人手記』。台湾初のグラフィック・ノベルで十八刷を記録。
2009年『窗 The Window』が新聞局優秀ドラマ漫画賞を受賞。2011年スペイン語版を出版。
2013年『80年代の事件簿1』が金漫賞「年度漫画大賞」及び「青年漫画賞」を受賞
2014年『広告人手記』(重版)
2015年『80年代の事件簿2』を出版。両冊ともフランス語版を出版。

©️小莊|《老爸練習曲》|大辣出版