「一緒に生きていかないか？」
美術教師の蕭一平は優秀で生徒からの人気も高い。社会に溶け込み上手く他人と付き合っている様子は一見「普通」に見える。だが、常に長袖の上着を羽織った腕には隠された傷跡が…
ある日、美術部の学生である張晨倪が偶然、一平の腕の傷跡を見つけてしまった。必死に作り上げた「普通」のイメージが崩壊しそうになり、絶望に陥った一平は…？
鬱気味の高校美術教師。昔のボーイフレンドとは暴力が原因で別れた。父も暴力的な傾向があり、母は離婚した後、ヒモのような男と同居している。一平は一人暮らしをしているが、元カレや母親から付きまとわれて困っている。幼い頃から芸術が好きで、母とは違う人生を歩もうと努力している。
寡黙で正直な高校三年生。芸術の才能がある。父親は海外にいて仕事に忙しい。幼い頃、母親がうつ病で自殺し、今は祖父と一緒に暮らす。家計を助けるためこっそりバイトしている。早く大人になって経済的に家を支えたいと願うばかりに、芸術の才能を埋もれさせてしまった。