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207本目の骨 (二零七之骨)

リン・イーチェン(林奕辰)
Creative Comic Collection
2023年の金蝶賞(ゴールデン・バタフライ・アワード)(初版第一刷)、第14回台湾ゴールデンコミック賞(金漫獎)年度漫画賞、第17回日本国際漫画賞銅賞を受賞
一人の女性がお腹の子に命を奪われないよう、一族の縛りに抵抗する
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あらすじ

呪いと加護を受けた姓「奇独」。奇独家の男の妻は通常より1本多い骨「骨剣」を持つ赤子を孕む。成熟した赤子は手に骨剣を持ち、母親の腹を突き破って生まれてくる。母親は必ず死に、子供は強き「挟骨者」となる。

奇独家の人々にとっては、健やかな子供を生む母親が最も偉大である。母親の魂は滅びず、「楽園」へ赴き、永遠の幸福を享受すると考えられている。そのため、奇独家に嫁いだ女は30歳までに必ず死ぬ。

登場人物

  • 奇独サーイー

    奇独サーイー

    両親ともに純血の奇独家の娘。冷酷な刑執行官で、裏切り者は絶対に許さない。間もなく迎える28歳の誕生日に命を捧げて奇独家の子を生まなければならない。

  • 奇独ハーツーシエ

    奇独ハーツーシエ

    サーイーの幼なじみ。表面上は勝手きままな性格だが、サーイーの将来を案じており、命を捧げて子供を生まなければならないサーイーの運命を変えてあげたいと願っている。

  • タイ・ハンボー(黛横波)

    タイ・ハンボー(黛横波)

    半龍帝国の首席軍医官。奇独家の骨剣の謎を解き明かすため、半龍帝国の姫に扮して奇独王の次男に嫁ぐ。妊娠6カ月目に研究内容を持ち出し、お腹の子を取り出そうとする。

作者

リン・イーチェン(林奕辰)

漫画家・イラストレーター。初の少年漫画作品『芒神』で第3回台湾ゴールデンコミック賞(金漫獎)最優秀有望賞を受賞。第7回台湾ゴールデンコミック賞オリジナルデザイン賞(『雨漸耳』)、少年漫画賞にノミネート。

2022年に個人出版した2作目の少年漫画作品『二零七之骨』(207本目の骨)で2023年の金蝶賞(ゴールデン・バタフライ・アワード)(初版第一刷)、第14回台湾ゴールデンコミック賞年度漫画賞、第17回日本国際漫画賞入賞(銅賞)を受賞。

『二零七之骨』の公式サイト www.linichen.tw

© 二零七之骨/林奕辰/CCC創作集