第15回ゴールデン・コミック・アワード「金漫大賞」「年度漫画賞」受賞作品
台湾の庶民の日常を情緒豊かに描き、ヒューマニズムあふれる作風で知られる漫画家・阮光民(ルアン・グァンミン)が、日本統治時代に「台湾新文学の父」と称される頼和(らい・わ/ライ・ホー)の不朽の短編小説『一桿秤仔(一本の秤)』を漫画化。
物語の舞台は、日本統治下の台湾。時代の荒波と植民地体制による抑圧の中で、愛する妻や家族とのささやかな幸せを守ろうと奔走する菜売りシン・トクサンの姿を描く。
この世の温かさと残酷さ、人々の笑いと嘆き。阮光民は、シン・トクサンの短くも悲愴な生涯に、画筆をもって文学的想像力を吹き込み、原作とは異なる新たな読書体験を切り拓いている。
職業は菜売り。善良で正義感が強く、不条理なことに対しては毅然と異を唱える。「公道(正義)は太陽のように、常にそこにあるものだ」と信じている。
トクサンの妻。しとやかで心優しい女性。トクサンが無事でいてくれること、そして家族全員が幸せに暮らせることだけを願っている。