第15回ゴールデン・コミック・アワード「漫画新人賞」ノミネート作品
主人公のパン・ジャジウは、金髪の不良少年。しかし、その実体は自分が同性を好きであることを隠し続けている「クローゼット」だ。高校生になり、セクシュアリティへの悩みを抱えながらも、ようやく勇気を出してマッチングアプリをインストールする。ところが、初めてのデートでいきなり初キスを奪われそうになったその相手は、なんと自分のクラスの代課担任だった。
一筋縄ではいかない師弟の間に甘く危うい空気が漂い始める中、ジャジウに密かな想いを寄せてきた幼馴染がその異変を察知して猛烈に介入。三人によるコミカルな学園生活と、胸の高鳴りが止まらない三角関係が幕を開ける。
ジャジウはいかにして心の葛藤を乗り越え、ありのままの自分を誠実に受け入れていくのか? そして、二人の追求者の間で最終的に誰を選ぶのか――。 読者は笑いとともに、登場人物たちが「愛すること」と「愛されること」を学んでいく姿を共に見届けることになる。
本作の最大の特徴は、「セリフがほとんどない」という形式にある。作者はイラストのような美しい構図と光影の演出によって、少年たちの繊細な感情の揺れ動きを見事に表現。温かみのある色彩は、南国情緒あふれるロマンチックな青春を鮮やかに彩っている。
金髪の不良少年。反抗的で近寄りがたい外見だが、中身は純情そのもの。自分のセクシュアリティに悩む「クローゼット」。大雑把な性格だが、アプリでうっかり先生とマッチングしたことから、波乱の三角関係に巻き込まれる。
ジャジウの幼馴染で、メガネの優等生。実は腹黒く、独占欲が強い。「保護」という名目で子供の頃からジャジウを守ってきたが、実は長年の片想い。先生という強敵の出現に、ついに本性を現して主権を主張し始める。
ジャジウのクラスの代課担任。大人の色気と余裕を漂わせる。アプリで偶然出会った教え子のジャジウに興味を持ち、大人の攻勢でじわじわと距離を詰めていく。幼馴染にとっては最大のライバル。