1960年代、台湾映画は黄金期を迎えた。さまざまな顔を持つ北投温泉街では、複数の撮影隊が競うようにロケを行うのが日常で、厳しい環境と映画人たちの献身的な情熱が、まもなく訪れる台湾語映画の栄光を映し出していた。
幼い頃から流転の人生を送ってきた百華は、著名な女優葉琴との出会いをきっかけに、演技の道へと踏み出す。しかし、無線テレビの開局や政府による国語映画の後押しといった変化の波の中で、台湾語映画、そして百華の女優人生にも試練が訪れる……。
台湾語映画界のトップスター。華やかな外見の中に強い芯を持つ女性。偶然出会った百華の潜在能力を見抜き、彼女の芸能活動における良き師、良き先輩として支える。
裕福な家庭に生まれるも、波乱の運命を背負うことになった隠し子。幼くして放浪の身となるが、当時をときめく名女優・葉琴に見出され、演劇の世界へと導かれる。