第16回ゴールデン・コミック・アワード「年度漫画賞」ノミネート作品
第19回日本国際漫画賞「銀賞」受賞作品
第二次世界大戦の動乱期、アミ族の少女パネイは花蓮で日本人家庭の家事手伝いとして働いていた。地元で採れる野草を日本の味付けと組み合わせ、独特の風味を持つ和風料理を作り出す。それは雇い主たちの味覚の記憶を呼び覚ますだけでなく、故郷への思いをも慰めていた。
ある日、海辺での採集の冒険をきっかけに、パネイの運命は日本人警察官・信介と交差し、見知らぬ感情が静かに芽生えていく。
新鋭漫画家・南南日(ナンナンビ)は花蓮のアミ族の集落を訪ね、繊細な筆致で戦時下の食の営みと温かな郷愁を描き出し、歴史と文化を心揺さぶる物語へと昇華させている。
アミ族の少女で、料理が得意。部落にいる妹の病気を治すためにお金を貯めようと考え、花蓮港の池上一家で家事手伝いとして働いている。日本人警察官の信介と偶然のきっかけで出会い、後になって彼が池上家の長男であることを知る。
台湾で生まれた日本人警察官。花蓮港に赴任してきたばかりで、ある出来事をきっかけにバナイを助ける。自分のアイデンティティについてどこか微妙な思いを抱えており、バナイと過ごす中で、故郷の食べ物の味わいを少しずつ理解していく。